Casablanca

母なる証明のCasablancaのレビュー・感想・評価

母なる証明(2009年製作の映画)
3.8
母親の息子への愛の究極の形をある意味描いているのだが、「殺人の追憶」の焼き直し感がある。もちろん、テーマに違いはあるのだが、予備知識のない人が両作品を見ても、おそらく脚本を同一人物が書いていることがわかるほど、同じ”匂い”がする。

事件の解明に母親が奔走する。「殺人の追憶」では、この立場は、異動直後の刑事キム・サンギョンが担っていた。本作でも、真犯人は曖昧なまま、観客の判断に任されるのかと思ったが、そこは明確にされた。

両作品とも、警官は手抜操作があたりまえで頼りにならない存在として描かれており、ボン・ジュノは、警察を信頼していないのかなと思う。