真っ黒こげ太郎

エボラ・シンドローム/悪魔の殺人ウィルスの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.8
※注意
今回はかつてないぐらいお下品で、

   ド   不   謹   慎   で   す    。

真面目な感性を持つ人はこっから先、閲覧注意です。








「伊波拉~!!! 伊波拉~!!!」
(エボラ~!!!エボラだぞ~!!!)



ギャングのボスとその妻と部下の3人を惨殺し、香港からアフリカに高跳びして身を隠していたチンピラのカイ。
地元の料理店で下働きするカイだったが、実は犯罪者だった中華料理屋の夫婦はカイを奴隷の様にこき使っていた。

ある日、店長と共に豚肉を仕入れる為に原住民の村にやって来たカイ。
しかしその村はエボラ出血熱が蔓延しており、カイも現地のエボラ持ちの女を犯していた(!?)際にゲロを吐かれてしまう!!!
当然エボラに感染してぶっ倒れたカイだったが、実はカイは1000万人に1人しか存在しないエボラ免疫の持ち主だった!!!
こうして生きたエボラ爆弾と化したカイは、夫婦と従業員を惨殺し、皆を人肉バーガー(!?)にして売りさばいてエボラを広めまくり、香港にトンボ帰りした挙句元カノや娼婦とイチャついてまたしてもエボラを広めまくったりと大暴れ!!!!



歩くエボラ保菌者となった男があっちゃこっちゃに菌をまき散らす、バイオレンス・パニック・ホラー映画。
「八仙飯店之人肉饅頭」の監督、主演、スタッフが再集結した、超おゲレツな猟奇ホラー映画!!!

「八仙飯店之人肉饅頭」に続いて観たのだが、今度はまさかまさかのウイルス物!!!!
しかも保菌者となった男が菌をばらまくという、このご時世にシャレにならない内容です…。



…良いのか、こんな映画レビューして…。
…苦情が山の様に来そうだけど、切角観たんだしレビューしもうす。



今作は前作と違いフィクションになったという事で、制作陣も過去の作品の利点を汲んだからか、ヤバさの点では「八仙飯店之人肉饅頭」(以下「人肉饅頭」)以上にイカレた出来になった!!!!

今回はフィクションラインが上がった内容故か、胸糞感や陰険な感じはだいぶ減っていたが、それを補って余りある…どころか山の様におつりが出てくる程にブラックで下品でインモラルな展開のオンパレード。


初っ端から「人肉饅頭」を彷彿させる大虐殺から幕を開け(子供は間一髪で助かったが)、その後も人種差別レベルのヤバい発言や描写が連続し、終いには極悪な主人公がエボラを振りまき街中をパニックに陥れる超☆アンモラルな暗黒展開の連続!!!

無駄にお下品な下ネタも多く、現地民族の女性を犯したり、食用肉でオ〇ニーして料理に出したり(!!!?????)、セ〇クスした女性がエボラに感染したりと、食欲が後退するゲンナリ描写満載。

そしてクライマックス、主人公がエボラであることが公にされ、主人公がエボラであることを振り回して大暴れするシーンはもう完全にぶっ飛んでる!!!!!
エボラである事を大っぴらに叫び市街地を大暴走する様は「人肉饅頭」のクライマックスも真っ青。(ぶっ飛びすぎて陰険さはまるでないが。w)
アンソニー・ウォンさんの前作とは違うベクトルで鬼気迫る演技も凄まじく、何と言うか、「気持ち悪いオッサン感」がムンムンに出とる。w
主人公の凄まじすぎる末路も必見だ!!!!!!
(ってかよくあんな状態で元気に走り回れるな!!!wwww)


動物解体シーンが出たり、人肉でハンバーガーを作ったり、店主一家や従業員を殺して店を乗っ取る等、「人肉饅頭」のオマージュと思われる場面もあって微笑ましい。(いや、微笑ましくなっちゃ駄目でしょ!!!w)

また今回もサスペンスやパニックやらと、様々な娯楽要素をシッカリ盛り込んでるので飽きずに楽しめちゃう。
グロシーンも「人肉饅頭」以上に過激な場面が増え、スプラッターな見せ場が多いのも良いね。


ただ、今作は完全にフィクション寄りな内容になっているために、前作で感じられた胸糞悪さやゲンナリする感じが減っているのは残念だった。
(まぁ、あっちは実話だからしょうがないのかもしれないが…。)



そんな感じで、ヤバすぎる方向に全力疾走した結果、ヤバすぎる描写のイカレっぷりに歯止めが利かなくなり、「八仙飯店之人肉饅頭」を超える凄まじいキチガイ映画となった超絶作。

個人的には”色んな意味で”オススメしたい超傑作だが、マトモな倫理観を持つ人が観たら流石にドン引きするかもしれん。
しかし、この突き抜けた「グロ☆ゲロ☆マジキチ!!!」な描写の数々はある意味必見なので、「八仙飯店之人肉饅頭」以上の狂気を受け止める気骨のある猛者は是非とも観て欲しい!!!!

以上、こんなキチってる映画を観て大喜びしている自身が一番の変態かもしれない真っ黒こげ太郎でした。w