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ミセス・ダウトのCinemanのレビュー・感想・評価

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)
3.0
『ミセス・ダウト』
クリス・コロンバス監督
1993年公開 アメリカ

鑑賞日:2023年9月13日 Disney+

名優ロビン・ウィリアムスが老家政婦に扮して大あばれする抱腹絶倒のコメディーです。

【物語の概要】
ダニエル・ヒラード(ロビン・ウィリアムス)はサンフランシスコに住んでいる声優。3人の子どもを溺愛する子煩悩な父親だが失業して収入がない。
やり手のデザイナーで家計を担っている妻のミランダは仕事に忙殺され疲れきって帰宅しても子ども達と遊んでいる夫や自分だけが仕事に家事に追われていることにストレスを感じていた。

長男のクリスの誕生日。ミランダの留守中に子どもたちを呼んで自宅でパーティを開いて大騒ぎしているダニエルに堪忍袋の緒が切れたミランダは離婚の意思を告げる。
養育権を奪われた無職のダニエルは、週一度しか子どもたちに会えなくなってしまった。

ミランダが家政婦を探していることを知ったダニエルはメイクアップ・アーティストの兄に頼んでイギリス人の老家政婦ミセス・ダウトファイアに変身する。
見事に女装したダニエルは抜群の演技力と声色でミランダを騙し、日中は家政婦として毎日自宅に通い最愛の子供たちの面倒をみて暮らせるようになった。
今まで何一つ家事の出來なかったダニエルが老家政婦として大奮闘する毎日が始まったのだが・・・。

【Trivia & Topics】
*原作。
イギリスの作家アン・ファインがヤング・アダルト向けに書いた1987年の小説「マダム・ダウトファイア」。

*ロビン・ウィリアムス。
3年間ジュリアード音楽院の演劇科を経てスタンダップ・コメディアンとして活躍した。
1978年から1982にかけて放送されたTVシリーズ「モーク&ミンディ」に主演して名前を売ったウィリアムスはドラッグとアルコールに溺れ2006年にリハビリテーション施設に入っている。

1980年にロバート・アルトマン監督の『ポパイ』で映画デビュー、『ガーブの世界』(1982)、『ハドソン河のモスコー』(1984)、『クラブ・パラダイス』(1986)などに出演し、『グッドモーニング、ベトナム』(1987)でアカデミー主演男優賞 ノミネート、英国アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を 受賞。

その後も、全寮制の学校で詩や人生のすばらしさを教える教師キーリングと彼に魅了されだ学生たちを描いた『いまを生きる』(1989)、30年間半昏睡状態にあった男が試験的な新薬によって奇跡的な目覚めを起こすロバート・デ・ニーロとの共演作『レナードの朝』(1990)、元人気DJとホームレスの出会いが互いの人生を変えていく様子を描くジェフブリッジスとの共演作『フィッシャー・キング』(1991)、過去のトラウマから心を開くことができず非行に走る天才青年と心理学者の交流を描いたマット・ディモンとの共演作『グッド・ウィル・ハンティング』、ユーモアが治療には一番効き目があると信じる医者がとにかく患者を笑わせようと努力する実話に基づいたストーリー『パッチ・アダムス トゥル−・ストーリー』(1998)。

数々の作品でシリアス・ドラマからコメディーまで多彩な声色とアドリブで魅了するアメリカの産んだ最高のコメディアンの一人ロビン・ウィリアムスは2014年8月11日63歳に自死した。
『ミセス・ダウト』もロビン・ウイリアムスの芸達者ぶりを大笑いしながら楽しめる作品です。

*変身。
マスクで顔を覆いダニエルがミセスダウトに変身するメイクには4時間近くかかりました。

【5 star rating】
☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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