横浜のドヤ街である寿町を舞台にした小川プロ制作の映画。小川紳介が監督してないのは初めて。(ただし編集とナレーションは小川紳介)
カメラがやたら人間に近く、寿町と言いながらほとんど街が写っていないのに…
小川紳介率いる小川プロダクション
ドキュメンタリーを手掛ける製作会社で成田空港建設に反対する成田闘争の模様や古い農村の文化等の多数の作品を残す
この作品は1974年、今から約50年前に小川プロの若…
アルコールと小便とすえた体臭ともつ煮込みの匂いが渾然一体となって画面から伝わってきてもう最高であるとしか形容できない。
作り込まれた綺麗で洒落た90分映画よりパッション先行で正直何が言いたいか不明…
魂の叫び、という言い回しがあるがこのドキュメンタリーはまさしくドヤ街労働者の魂の叫びの記録だった。が、叫びにもそれに相応しい発声というものがあるはずで、叫び方が拙いと情動的な響きや説得力が足らず、魂…
>>続きを読む東京の山谷、大阪の釜ヶ崎と並ぶ日本三大寄せ場と呼ばれた横浜寿町が舞台。平均死亡年齢45歳、壮絶な貧困生活をおくる人々がなぜこの地に至ったか、自分史を語る姿に耳を傾けるだけでドキュメントの在り方・絶え…
>>続きを読むなんでか涙が出そうになる。
ひとつひとつの言葉と、歴史と、その唄に。
こういう映像が撮りたい。
こういうカメラの介入のし方で、人間の感情に接したい。向き合いたい。
寿町の空気が好きだ。
権力を罵…
1974年は田中角栄が列島改造を推し進めていた年に相当する。日本は高度経済成長期を経て、資本主義大国として世界に名を馳せようとしていたころである。小川プロはその暗部ともいえる、三大ドヤ街のひとつとし…
>>続きを読む小川プロ若手の習作ドキュメンタリー。
2019年だったか、太田信吾さんの劇映画『解放区』があまりの期待はずれだったことを改めて思い出す。
横浜寿町に住み込んだスタッフが同じく寿町に暮らす労働者のあ…
このレビューはネタバレを含みます
途中のナレーションで、物書きとかカメラを持った人はここによく来るけど自分達を使い捨てていく、お前たちはそうならないでくれ と言われた とありそれに対してどういう答えを出したんだろう
歴史や社会のし…
元々は戦後米軍の基地化やら港湾事業で大量雇用のあった地域。自分が生まれたこの頃はより複雑な事情の人も入ってきた第二世代になるのかな。優先されるべきものばかりが優先された社会の裏で割を食わされた人々。…
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