構図、色合い、次々に変わっていくシーン、81年の作品とは思えないほど、現代感覚でもかっこいい。ずっと所謂エレベーターミュージック的な音楽が流れているのも絶妙で、展開をシュールに見せる。
さらに私が見慣れた景色とは異なるかつての東京の街並み。新宿駅前の甲州街道とかっこいい先輩(今こんな人見ない)、ラストの堀切から浅草。おそらく撮影から数年で取り壊しになった国際劇場は動画ではじめて観た。
団地、専業主婦、私は聞いたことがないじゃんけんの掛け声、「グーパーじゃん！」など、一般の人たちの生活感も観ることができる、歴史的にも大切な作品なのでは？なぜか私の祖母のことを思いました。
家族ゲーム同様の独特の食事シーンもコミカルで、人物像と人間関係を象徴している感じがして、そこも食事大好き日本人の映画だと思わせてくれる。
森田芳光作品、まだまだ観れておりません。アトロクリスナーとしては、他作品も鑑賞せねば。
秋吉久美子最高。
志ん魚の落語は下手すぎて最高であった。
