ABBAッキオ

の・ようなもののABBAッキオのレビュー・感想・評価

の・ようなもの(1981年製作の映画)
3.7
 1981年森田芳光監督。森田監督の初メジャー作品とのこと。落語修行中の若者(伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんら)が深い悩みではないが、何となく生きながら、時が移ろうさまを描いたような作品。秋吉久美子のソープ嬢の存在感が目立つ。前年に大森一樹が「ヒポクラテスたち」で京都の医学生の青春を描き、また、田中康夫の「何となくクリスタル」が話題と論争を呼んだ時代。この時代を生きた者としては、日本が伸びきったような、反面で不安を抱えているような、あの時代が懐かしい。
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