もう公開から25年以上も前になることに驚いた。
当時レンタルビデオで観て以来の鑑賞。
ナチスドイツのプロパガンダ映画のパロディという事だが、主人公のルックスから首尾一貫していて、
出てくるのはみんな、屈強な白人たちの活躍だし「理想(皮肉の意味での)」の兵士像に主人公が形作られるまでを描かれるが、
物語上の起伏も、(軍からの去就への迷いや国や組織への忠誠に至る過程など、、)バカバカしいまでにパロディ的で、とても楽しかった。
途中、バグズとの戦争のきっかけが人間の侵略がきっかけだったような発言があるが、「そんな事は関係ない、復讐だ！」というめちゃくちゃ早い結論を出すあたりも、本作が戦意高揚プロパガンダだからこそだとも言える。
また犠牲者の数が膨大なのに、数字でのメディア発表で折に触れ戦況報告として流れてくるのも、
個ではなく、人間側もバグズ同様に群れとして扱っている全体主義的な見せ方とも言え、そんな辺りも抜け目がない。
