すずす

ハードコアの夜のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

ハードコアの夜(1979年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

本作の3年前『タクシードライバー』が大きな話題になり、コロンビア映画が再び手掛けた孤高の裏社会の世直しドラマ。

アメリカ中西部に住む敬虔なカルヴァン派の家の娘が消える。父が探偵を雇って調べさせると、娘が出演するポルノ映画が見つかる。探偵と揉めた父はロス、シスコと一人で娘の行方を追う-----

都会の場末、エロビジネスの裏側がメインの設定に展開される暗澹とするドラマ。
高圧すぎる父に反発し、家を飛び出していた娘に世代間の断絶の萌芽が見られる。

監督が封印された映画『Mishima』のポール・シュレイダーだけあって、石井隆監督など、本作に影響を受けた日本映画も多く感じられ、興味深い一作です。
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