MasahideYoshida

地獄の黙示録のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録(1979年製作の映画)
3.6
1980年公開
監督: フランシス・フォード・コッポラ
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軍を離反し密林に国家を築いてしまった元大佐を粛清しに、腕利きの大尉がベトナムの奥地に入っていくお話。

人間性を決めるのは環境であって、その影響力は凄まじいのであるという物語。サーフィンしたいがために市民を焼き討ちにする軍人、プレイメイトを戦地に呼んで乱痴気騒ぎ、前線基地ではもはや指揮官が誰だかわからないのに戦い続ける兵士たち。ラスボスにいくまでにたっぷりと「戦争という環境のやばさ」を描いているから、なんだか最後がまともに見えてしまって、ああだから「神」になれちゃったのかなあと。

撮影はとてつもない金と人と労力の突っ込みようだけど、テーマが内面的なもの?だから、思いの外ミニマルな奥行きを感じる不思議な映画でした。