ボブおじさん

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲームのボブおじさんのレビュー・感想・評価

3.9
前作から引き続いての視聴なので、推理よりアクション中心、左脳より右脳で観るべき映画だとは心得ている😅

ロバート・ダウニー・Jrが名探偵であり武闘家でもあるシャーロック・ホームズをコミカルに演じる。暴走するホームズをフォローするワトソン役のジュード・ロウとのかけ合いは本作でも健在だ。

前作でも感じ取れたが本作での〝ホームズとワトソンの関係〟は、明らかに単なる友情関係を超えている。ワトソンのことを大好きなホームズは、彼の結婚にねちねちと嫉妬しながらワトソンに再び自分の助手になるようラブコールを送るのだ😅

恋愛とも単なる友情とも微妙に違う2人の関係性が、本シリーズの肝にもなっている。

名探偵として知られるホームズだが、本作の中でその頭脳は、推理よりも主に観察と予測に使われて、その予測に基づくシミュレーションを脳内でフラッシュバックさせる独特の演出がユニークだ。

スピーディーでスリリングな展開は、いかにもガイ・リッチー映画らしいが、ホームズ映画らしくはない。前作では、原作からかけ離れているとの指摘も多かったが、本作では敢えて原作での最大の宿敵モリアーティ教授を登場させるあたりは中々挑戦的でもある。

原作小説でも人気の高い悪役・モリアーティ教授をジャレッド・ハリスが存在感たっぷりに演じ、ホームズの〝最後の事件〟を盛り上げる。



〈余談ですが〉
最近はどうだかわかりませんが、私が子供の頃は小学校の図書室にポプラ社の〝シャーロック・ホームズシリーズ〟〝怪盗ルパンシリーズ〟〝少年探偵シリーズ〟などがあり、夢中で読み耽ったものでした😊

その後NHKで放送された英国のテレビドラマシリーズ「シャーロック・ホームズの冒険」を時折見ており、劇中でジェレミー・ブレットが演じたシャーロック・ホームズが、吹き替えの露口茂と共に自分の中のホームズのイメージとして今でも強く残っています。