まったく期待していなかったのが良かったのか、エンタメの醍醐味を味わえた楽しい作品。
先日観た「嫌われ松子の一生」と同じく、原作の良さもあるのだが、それをここまでポップにはじけた映像にできることに監督のセンスの良さを見ることが出来る。
原作には無いトラックとの事故や、最後の口から出まかせでオチをつける所など、未読ではあるが小説より面白く出来ているのではないだろうか。
深キョンは当時22歳。土屋は20歳だがまったく無理なく女子高生を演じていて、美女2人のコミカルな姿も見どころと言えるだろう。
脇も良い役者を選んでいて、特に樹木希林はほとんどカメオ的なのに存在感がすごい。
このお婆さんキャラ、もっと活躍させてほしかったなぁ。って言うか、彼女が卑弥呼でも良かったんじゃない?ちょっと歳とりすぎか・・・
お?今気づいたけど音楽菅野よう子か。それにしてはおとなしかったかな。
とにかく「頭を空っぽにして」と言う誉め言葉にピッタリの作品。
深キョンとアンナを愛でて楽しもう。
余談。
途中に出てくるアニメが、まんま「パワーパフガールズ」で笑えた。
絵柄、特に「目」の形や大きさ。それに台詞の声の調子まで似せて、それらしい雰囲気を出しているのはさすが。
アンテナを広く張っている監督ならではのお遊びってところかな。