上海十月

下妻物語の上海十月のレビュー・感想・評価

下妻物語(2004年製作の映画)
3.5
青春コメディと言うジャンルは、昔からあるけど、映画通を唸らせる作品は、滅多にお目にかからない。しょせんアイドル映画であって結果的にアイドルの魅力で何とかしようという製作者の意図が見え見えだからだ。この映画の主役は、一応曲がりにもアイドルなのだろうが、一歩間違えればイメージダウンになりかねない人物像を嬉嬉として演じている。これだけで十分見応えがある。脇にいる俳優陣も誠に奇怪な感じで、このロココ・ヤンキー・ワールドを盛り立てる。阿部サダオは、秀逸だ!前半の疾走感が後半まで持たなかったのが残念だったが、アニメ、CM調、MTV、NHK・民放のパロディー等をあらゆる映像のコラージュを試みても本筋を曲げない青春映画にしたのは、立派としか言いようが無い。
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