マゾヒストのヤクザが真性サディストを追い求める傑作バイオレンスアクション漫画の実写化。映画化の際に暴力描写はかなり気を使われたとのことですが、原作のグロテスクさに迫る、痛覚に訴えかけてくる描写がイイ！邦画特有の淡白さが会話劇の無慈悲感に良い方向に作用しています。漫画的なトンデモグロ描写やあまりにも荒唐無稽な映像は人を選ぶでしょう。ストーリーは初見にはとっつきにくく感じられるかもしれませんが、カット割りが上手いのか映像だけでも惹きつけられるのではないでしょうか。兄弟の異常性が実写になるとマイルドに感じられてしまったのが、ホッとした反面ちょっと残念。そして大半の役に言えることですがビジュアルが優しくなりすぎてるきらいも。原作との相違点はかなり多く、気になる点残念な点は少々あるものの個人的には好きな一作です。最高の変態映画だよお前！
