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殺し屋1のmoricoのレビュー・感想・評価

殺し屋1(2001年製作の映画)
3.1
原作未読。

故に比較などはできないのだが、これよく映画にしようと思ったよなぁ、と。

女殴る、子ども蹴る、半ば義務感のように拷問ショーの開催。
アメリカ映画みたいに拷問される側の恐怖→恐怖を乗り越えて悪を倒す、みたいな定番の流れじゃなくて、あくまで暴力が愛の表現になってて、成就してもしなくても殺しちゃう(しかもとてもライトに)って感じ。

なんで映画化しようと思ったのかはわからんが、終始軽い感じがずっと続いてて、わざとらしく臓物がヒョンヒョン飛んで、精液も飛んで、もうずっとギャグ。作ってる側が楽しくやってんのが透けてみえる。
役者もみんないいんだよあ。浅野忠信も松尾スズキも菅田俊も。いい感じに固くなさすぎていい。菅田俊が電話で何言ってるか聞き取れんがオラオラ言ってるのが1番良かった笑
意外と國村隼人がハマってなかった気もするが。好きなんだけど。

あくまでずっとノリが軽いから、鑑賞後も「見終わった、飯でも食おう」ってなるんだけど、この感覚結構危ういと思うんだよね…
なんで人間が殴られて死にまくってる映画を見て、「ライトな映画だったなぁ」なんて思うんだろ。ゾンビ映画やスプラッター映画とはちょっと違うよね、暴力がギャグって思えちゃう感じ。怖い怖い。
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