三人寄ればデントナ内野手

源義経の三人寄ればデントナ内野手のレビュー・感想・評価

源義経(1955年製作の映画)
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※(「源義経」「続源義経」)を合わせた総集編の感想

「六尺の大男」と劇中で言われてる割には月形龍之介の弁慶が全然デカくないのはまあご愛嬌(オーラで大きく見せてる)。

とにかくこの映画は錦之助の美しさを鑑賞する映画だと思う。特に前髪あり時代が至宝。モノクロ映像なことで更に神秘性を増して、五条大橋での被衣姿なんかは「ほぉ~」「はえ~」とため息が出る。

お兄さんとやっと対面できたと思ったら南原宏治だったのでのけぞる。絶対これ悪いやつ!
「感動の兄弟愛かましてるけど絶対あとで良くないこと起きるよ!」と義経に言ってやりたくなる。

絶対これ後々ワル南原宏治に変身するんだとワクワクしてたら、義経快進撃で幸せの中、「俺たちの戦いはこれからだ!」で映画は終わる。5部作のはずが1部で終わってしまった北大路欣也の「徳川家康」みたいにちょっと中途半端な感じ。