おさる

ザ・シューター/極大射程のおさるのレビュー・感想・評価

ザ・シューター/極大射程(2007年製作の映画)
3.0
スワガー・サーガだいすきグループの視点。

原作からは多数変更点あり。時間内に収めるために仕方がなかったのだろう。
結局のところ消化不良でドラマシリーズを作り直してしまっているので、本作は妥協の産物感はある。原作者からの評価もイマイチ。

主演のマーク・ウォルバーグは米軍のスナイパースクールで訓練を積み、実際に長距離射撃を習得した状態で撮影に挑んだ。
監督の銃器描写へのこだわりは有名。

スナイパー映画で重要なのは距離感。冒頭のシーンでそれを存分に味わえる。擬装も然り。
ただ、M82はブランクのガス圧不足か何かで手動となっている。本当は半自動。

スナイパー映画として面白いが、銃声の遅延、スコープ越しの像や狙点、銃弾の描写などこだわりすぎても地味で伝わらないし、逆に違和感を抱かれるだけなので、一般視聴者にもわかりやすく見せるため実際と異なる描写としたのは製作陣も認めている。

ネタバレではないが、ラストも銃器の構造を少しは知っていないと全く意味不明だし、拍子抜けだと思う。
原作ともども一応伏線を回収してはいるが、どうしてもマニア向け。

"Slow is smooth, smooth is fast. "これをセリフに入れた映画はなかなか無いのでは。射撃技能上達に重要な考え方。
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