悪徳看守vs囚人。アメフト対決。
本気で悪い人しか居ない刑務所でチームを作る過程が非常に面白い。バスケでボコされて、その中で一人だけRBを勧誘したり、差別を受けててその光景を目にして仲間になる決意をするなど、看守をボコせると知って参加するなど様々な加入がテンポよくコミカルに描かれている。
看守の嫌がらせでグラウンドが水浸しになるが、それでも練習する。コミカルに。
罪人は罪人らしく、ステロイドの薬を入れ替えたりするが、基本的には看守側の方が頭おかしいため、選手を一人内通者づてに殺しに来る。
最後に食堂でみんなでチームで仲良く食べるシーンは胸が熱くなる。あれほど散らばっていたチームが一心になって看守チームに立ち向かう。
明らかな巨悪の所長が殺人の汚名を主人公QBに着せようとするが、彼はここで八百長を乗り越えて、八百長をしないで勝とうとする。
過去を八百長事件から仲間との経験を踏まえて本気で勝ちに行こうとする姿勢が応援したくなる気持ちでいっぱいになる。
看守側が無茶苦茶だが、看守側に一人フェアプレイ精神で戦おうとする人が居て、作品におけるバランス感覚が素晴らしかった。
そしてアメリカ映画特有の皮肉とか、お仕置きみたいなシーンが痛快で嫌らしくなく、フフッって笑っちゃうような、そんな良い映画だった。
ウイニングボール、記念にどうぞ