シーンごとの余韻をとても大切にする監督だなぁ。
流れを遮らずシームレスに続く編集がとても見やすい。
ある少女の回想。
子供の頃に見た、父親の顔と一人の男の顔。
そばにいても近づき難い距離感。
前作…
大好きな映画だった。
絶対に分かりきれない父親の気持ち。
エストレーリャに自分を重ね合わせるような感覚になった。
親っていちばん身近にいる絶対的な存在で、でも他人だから絶対に全てがわかることはなくて…
スペイン内戦後のスペイン北部、厳しい気候のイメージ、何やら不思議な父の行動。
過去に闘争や別れはある、でも内戦を体験した人の心には深く刻まれたものがあるのだろう。
まだ独裁政権の時代背景だから、解放…
少女の独白、静かな映画、美しい映像
身近な他人で大人の異性の謎や秘密の部分を成長とともに距離感を変えて接し方を変えて理解しようとする子供の心情が詳らかに語られているように思えた。
自身の親が知らない…
本作は、財政的な事情により、第2部の「南部編」が描かれないまま、「第1部の「北部編」で終了しているとのこと。
第1部で描かれた伏線が回収されないままであるし、父親の哀しみに感情移入できないし、恐らく…
スペインの名匠ビクトル・エリセの監督2作目。
少女の視点から秘密を抱えた父親に対する思慕と疑念を描く物語です。
美しく象徴的な画作りにライティングが冴えるのは前作に勝るとも劣らず、親の秘密を知ってし…
少女の目を通して、少しミステリアスな父親、そしてその社会背景を描く。室内の暗さと仄かな自然光、少女の瞳の青白い輝きなど、美しい映像が続く。
製作年ではすでにフランコが亡くなった後、映画内設定はまだ…
(C) 2005 Video Mercury Films S.A.