エル・スールのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

ビクトル・エリセの31年ぶりの新作が公開されるとあって、未鑑賞だったこちらを。
1957年、内戦の記憶が残るスペインが舞台。
少女の目線での語りが中心に添えられているが、家族それぞれの視線、葛藤が垣間見られて、当時のスペインの情勢も相まって、沁みる。
「ミツバチのささやき」と同様に、少女の力強い眼差しが強烈に残る。
監督は作品が少ないが、間違いなく映像の魔術師。次作はどんだけ円熟してるんだろうと期待が高まる。