義民伝兵衛と蝉時雨

エル・スールの義民伝兵衛と蝉時雨のレビュー・感想・評価

エル・スール(1982年製作の映画)
4.3
スペインの内戦、国民や家族間の断絶、父と息子。
女優と南部、彼岸への郷愁や夢想、父と娘。
過酷な現実、逃避、死、原点回帰。
首尾一貫した重厚なリズム、途轍もない完成度の高さ。味わい深い人間らしさが静かな波のように穏やかに心に打ち寄せてくる。その波紋も穏やかに余韻もかなり深い。

P.S. 父娘のダンスシーンが鮮やかに脳裏に焼き付いて、未だ心から離れない。