ああおうえい

エル・スールのああおうえいのネタバレレビュー・内容・結末

エル・スール(1982年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

エルスール

・父と娘、映画を扱いディゾルブが多用されていくのがヴィクトルエリセだなと思った。窓をはさんだ父子のコミュニケーションの演出が秀逸。自転車に乗るシーンやベットの下に隠れるシーンで親からの自立を滑らかに見せていくのはさすがだなと思った。自分の中では神同然だった父が一人の情けない人間として変わっていく過程をうまくとらえられていて胸が苦しくなった。自立した主人公のボーイフレンドの愛情表現が直球過ぎて笑った。ナイーブそうな主人公がそんなボーイフレンドを好きなのも面白かった。ただナレーティングで主人公の心情を表すのが多いことが少し残念。エリセならもっと画で説明していくことも無理じゃない気がした。
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