あまり下調べ知らずに観た。名作はもう一度観よう。
スペインからの映画制作支援費が途中で打ち切られるということで、81日のロケのうち40何日で終わった未完の映画。それでもカンヌで大絶賛を受けたと言うことで
光と影の使い方がフェルメール、レンブラントを思い出させる。特にレンブラント。小津や溝口の影響もあるという。撮影方法は特にとても凝っているという印象は受けなかったが、話がスッと入ってくる撮り方。凸凹感がないというか…ストーリーそのものに集中できる、カメラの存在感がない。
エリセの映画にはスペイン内戦が影響を与えたものが多いがこれも。セリフから滲む、父と祖父の間の内線の残滓。
