【…大好きなパパ…】
絵画にも似て…、-one shot-の映画的時空の中を 光と影の階調が変遷してゆく…。 = 父に対す幼少期の絶対的憧憬から、思春期の理解し難い存在へ~。 点在するミステリアスモチーフと移りゆく少女内象は、私には同義透過して見えた。
[南]~地理的モチーフに 父の過去・戦禍が及ぼす傷・家族の絆・そして父理解を希求する少女の[成長性]が全て集約しており、全編にモノローグが多用されながらも その抽象的側面は全く損われていない。
[沈黙の対話]等の数々の目を疑うエピソードや 印象的shotが神秘的にコラージュし、少女成長性は《物語》ではなく 痛く美しい《観念的次元》へ…。
後悔や嫌悪の果てに「大好き」と言えたら…。
《生涯最高峰級認定/DVD観賞》