れれれざうるす

エル・スールのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

エル・スール(1982年製作の映画)
3.2
ずっと観たくてやっと観れました。「ミツバチのささやき」の監督が描く83年のスペイン映画。
娘と父の何気ない日常に独特のカメラワークと静寂感溢れる美しい風景のカットを挟みながらじっくりと娘の心情を描いた傑作。

エルスールは“南”という意味。
父の手紙を見つけ、実は他に愛してる人がいると知ってしまう。手紙に書いていたスペイン南部に深く興味を持つ娘だが、近い存在である父のことを何も知らないと気付いてしまうんですよね。
まるで絵本や紙芝居のような映画でした。成長した娘のナレーションで物語は展開していくので昔話を聞かされているようで、私には少々難解で眠気が…。スペインの歴史を知ってた方が深く入り込めるのかも。

父の気持ちがわからないのがなんとも…。
私のつるつる脳みそでは風景や映像美についてしか頭に残っていないです。並木道や真っ暗な画面に少女の顔だけが浮かび上がるシーンは思わず息を飲みました。
でもそれだけ。もっと大人になったらもう一度挑もうと思う。


今年は観賞本数492本、内劇場13本でした!
2015年もよろしくです。よいお年を!