印象派の絵画をそのまま映像にしたような、繊細で美しい映画でした。
2部構成で実際にエル・スール(南)に向かうのが後半だったようですが、この含みを持たせる終わり方のほうが個人的に好きです。一方でビクト…
過去に生きる父親、
その分からなさ。
子供にとっては知らなくていいとされる政治的な思想も含めた対立と挫折。
その絶対的な分からなさに、
映画、写真で心地良く漂わせてくれる。
それは、エストレーリャ…
『エル・スール』このタイトルから色んな景色が見えてくるとは思わなかった。
『ミツバチのささやき』同様、陰影の作り方、画面構成に目を丸くしました。
窓から溢れる月明かりに然り、自然光を使っていそうな、…
・1957年秋、共和制とフランコ
・アートな非現実とローキーな現実の中間のようなシーンが並べられる。それらは長回し、カメラ目線、じわじわと広がるフェードインが朧げな回想を醸成する。
・親子という普…
寡作の巨匠、ビクトル・エリセの映画。
神のように完全だと思った父への慕わしさ、自分が見つめたことを通してそれが崩れていくこと、喪失やまだ見ぬ土地への憧れなんかを感じられた。
父と娘の物語は、主人公の…
魔法が信じられている村の、つかみどころの無いお父さんの行動を辿る娘の話?
娘が成長と共に髪色も髪型も顔も変わっていったので、それが映画女優に重なっているような気がして、未来の娘をお父さんは追ってい…
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