繊細な娘と更に繊細な父親の物語。
15歳になったエストレリャがとても大人っぽくて、父親の精神年齢を既に超越しているように見えた。
父親は大人になることを拒否しているように思えた。
仄暗い空の青さや城…
アリーチェ・ロルヴァルケルの『La Chimera』に明らかに影響与えただろうシーンが偶然にもあって思わず声を上げた。
子供が父親の秘密を知り、彼の人間性そのものに疑問を持ち始めながらも愛を育む人…
スペインの美しい風景が素晴らしい。父を自殺で失った少女エストレリャが、父との想い出を回想し、やがて旅立つまでを描く。題名の『エル・スール』= "El Sur "とは "南" の意で父親がかつて住んで…
>>続きを読むミツバチや瞳をとじてよりはすっと入ってくる気がする。
南へ
けして雪の降らない、南へ
父は女を想い、娘は同級生に想われる
祖父と父の関係。そして北と南
内戦で立場は逆転してしまう
ビクトル・エ…
このレビューはネタバレを含みます
ヴィクトル・エリセ2作目
資金不足により後半部分の制作が叶わなかったとのこと。
父親を理解しようとする少女の心情この上なく美しく描写している。
カリオコって結局どういう意味かわからないけど、お父…
『瞳を閉じて』を観て、エリセ監督の映画を探して、観ました。この映画もスペイン内戦が物語の背景にあるのか。少女の父親が南から北へ住まいを変えたのも、投獄経験があったというのも、フランコ政権が内戦で勝利…
>>続きを読む1957年。ある朝、枕の下に父の振り子を見つけた15歳の少女エストレリャは、父がもう帰ってこないことを予感する。そこから少女は父と過ごした日々や南の街から北の地へと引っ越した過去を回想する…というス…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
窓から差し込む朝の陽光が少女を照らし、1日の始まりを映し出すところから始まる。朝が来たのだ、ということを実感するだけで少し泣きそうになる。陰影と、静寂がずっと美しかった。
『ミツバチのささやき』の…
「ミツバチのささやき」に続き鑑賞
少女が淡々と語る父との関係…
きっと彼女は父が大好きだったんだよ、
父の一番になりたかったのだと思う。
父の心の奥を感じ取って
ずっと寂しかったのだと思う。
…
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