プリンス

ゾンビ処刑人のプリンスのレビュー・感想・評価

ゾンビ処刑人(2009年製作の映画)
4.5
メジャー作品、感動巨編、全米が泣く映画。訳あって最近はそんな映画のレビューばかりしておりましたが、本来の立ち位置に帰って参りました。映画通のプリンスです。今回は「ゾンビ処刑人」であります。原題はデカプリオごめん、レヴェナント。あ!!!なんと、パッケージに良く分からない月桂冠が6コも!!いいですねー!これはもしかして、素晴らしい映画かもしれません。ネタバレ最小限にしておきましょう!イラク出兵中に、戦死したバート君。埋葬の後に、理由はございませんが蘇ってしまう訳であります。おったまげのゲス親友ジョーイ君と2人で、どうしたもんかと試行錯誤する訳であります。何しろバート君、人の血を飲まないと具合が悪い。血ヘド吐きまくりの、腐りまくり。病院から輸血用の血液を強奪して、チューチューするしかない訳ですよ。そんなある日、強盗に襲われた事をキッカケにひらめく訳です。そうです、お待ちかねの街の浄化であります。ポロポロのカマロに乗り込んで、夜まわり先生です。悪人を処刑からの、血液チューチューの流れとなる訳です。吸い尽くしたご遺体は、石を抱かせて海ドボンとなります。
そんな馬鹿話だけでないのが、月桂冠総ナメ映画。フィアンセとの再会やゲス親友ジョーイ君とのやりとりに、老化のせいで完全に涙腺がブッ壊れてるわたくしは、何度もホロリとさせられました。そして、そんな順風満帆なゾンビライフは長続きするはずもなく、後半は切ない展開に。一人孤独で死ねないバート君の苦悩が始まる訳であります。リーサルウェポン的なくわえ銃やら、バラ線首吊り、地下鉄飛び込み。死ねないバート君の暴走が遂に始まる訳です。警官隊に囲まれるシーンは「狼男アメリカン」そのもので、熱いモノが込み上げて来たわけであります。あ、単なる胃酸過多であります。ガスター10で処理致しました。ラストは取って付けた感がありますが、まあ許せる範囲!
糞映画と侮るなかれ、笑いと涙と友情と絶望。オールインワン長編120分!良く分からない月桂冠は伊達ではなかった。これは珍しく、わたくしの素敵なフォロワーの皆様にオススメであります。
それではまた!
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