シマクマ

ビジョン・クエスト/青春の賭けのシマクマのレビュー・感想・評価

3.0
主人公のラウデンは、トンプソン高校に通う高校生でレスリング部に所属する190ポンド級のトップ選手。
彼は、コーチに、下の168ポンド級で戦いたいと告白する。
モンスターの異名を持つフーバー高校の168ポンド級の州チャンピオンのブライアンと戦いたい為であった。
10キロ近く減量するだけでも大変なのに、その上モンスターのブライアンを相手にするとは正気ではないと、コーチに呆れられる。
主将のオットーは、チームの和を乱す自分勝手なメンバーだとしてラウデンを目の敵にしていた。

ある日、ラウデンが学校帰りに父親の働く中古車店の前を通りかかると、人だかりができていた。
カーラという若い女性にポンコツ車を売りつけた経営者を、従業員であるラウデンの父親ラリーが殴ったのだ。
ラリーと経営者が話をしている間、
ラウデンとカーラは、近くのレストランでハンバーガーを食べながらお互いのことを話す。
ラリーがレストランに現れた時、ラウデンはラリーにカーラをうちに泊めるよう説得する。
こうして車の故障が直るまで、カーラは、ラウデンの家に滞在することになる。

カーラと同居を始めてから、次第にラウデンは、彼女に心を奪われていき、
レスリングのトレーニングにもいまいち身が入らない。
過度のトレーニングと減量のため、授業中に失神した彼は、国語のテネラン先生に、カーラに対する恋心を告白する・・・という話



レスリングを題材とした熱血スポ根映画だと思って鑑賞。
内容は予想とは違って、
当時よく作られてた青春映画って感じで性への好奇心とかクラブ活動に熱中するとか、
そんな思春期の主人公を描いた青春ドラマものです。
恋愛の部分に関しては、ヒロインは、年上の経験豊富そうな女性という感じで主人公の青春期に目の前を通り過ぎた魅惑的な女性という存在であって純粋なラブストーリーではなかったと思います。
レスリングの部分に関してはラストの試合のシーンは、本格的に闘っており、役者さんもかなり頑張ってると思います。
ただ唐突に場面が始まったり登場人物の行動に理解不能なところもあってストーリーの粗が気になった部分もあった。


実は当時映画そのものよりこの映画で使われた曲を収めたサウンドトラックレコードの方がヒットした作品。
サントラには、当時のヒットチャートを賑わせてたアーティストが多数参加しており

大人気ロックバンドのジャーニーが演奏する主題歌「ONLY THE YOUNG」
当時売出し中で現在でもトップレベルのポップスターのマドンナが歌うラブソング「CRAZY FOR YOU」

この2曲が全米で大ヒットしていて劇中でも何度かBGMとして使われシーンを盛り上げてた。
特にマドンナは、「LIKE A VIRGIN」の頃の可愛い容姿で主人公がバーにいるシーンで雇われ歌手役として出演し生歌披露してるのが印象的でした。
その他にも人気アーティストの曲が劇中流れるが、それらの何曲かはあまりマッチしておらず、
無理矢理BGMとして使われてるように感じた。

俳優としては、若かりし頃のマシュー・モディーンが主人公を
主人公の父親役にロニー・コックスが出演していましたので
興味ある人は鑑賞してみてください。
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