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白昼の決闘のlemmonのレビュー・感想・評価

白昼の決闘(1946年製作の映画)
2.9
リリアンギッシュの後半は圧巻でした。サイレント時代に培ったものが、他の演者を圧倒してました。やはりセリフのない時代に、表情や所作だけで伝え続けてきた人は違いました。圧巻といっても何気ないシーンはほんとでしゃばらず自然体で、女優としての風格はあるが、他の大女優とは異質で、なんとも言えぬ底力というかエナジーを感じました。

ジョーンズも他でよくみていた気品をそぎ落とし、情熱的でエロティックなヒロインを熱演してました。

ただ、この映画、めっちゃ大味です。エピソードが突拍子すぎるし、男と女の関係が下品です(笑)たぶん4時間くらいないといけなかったものを2時間にまとめた気がしました。逆に言うとサクサク進むので、観やすくはありました。

ラストもよくわからず。憎しみと愛することは表裏一体なのか、、、いや、わかるが、この映画では伝わらず。
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