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森繁よ何処へ行く
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『森繁よ何処へ行く』に投稿された感想・評価

✔『森繁よ何処へゆく』及び (3.0p)『奥様は大学生』(3.0p)▶️▶️

 シネマヴェーラは、出来て暫くは行くこともなかったが、半年経った頃から、やはりプログラムは魅力的と気づき、シリーズ毎に2割程度は観て置ければと思う様になった。面白い作品だけ相伴出来れば感覚で、映画史全制覇、何でも見尽くす周囲には着いてけぬが。
 香川京子は早くにフリーになった事もあり、透明なキャラクターも珍重され、当時の汎ゆる名匠に起用された感もあるが、そうでない作品にも結構でてた様だ。
 当時の東京映画のあるイメージは、川島も加入前で、汎ゆる時代風潮と社会関係を、あくまで濁りないクリアな描写·造型で、変にどっかに嵌まらず作り上げたパッチワークの様だ。実際、タイトルに森繁と入った本作は、時代時代を反映した、社会との隙間を感じつつも自分の信念信条を守り続け、年代によってまるで違って見える、もそれぞれに存分にキャラを固めた、森繁のワンマンショーと見える(実年齢40代前半で、若気の時代から老境まで)。が、内実はより侘びしく穏やかな作品だ。それに対する映画スタイルは、バーやレストラン·屋台·江ノ島の見晴らしいい家でも、等しくクリアに戦後荒々しい時代のアクションや、娘を送り出す小津風心境のリズムでも、濁りや闇なく、俯瞰め移動もフォローも、どんでんも90°変も、リアクションカットも積んでゆく、と実に淀みない。何かをなぞっただけのもの足らなさもあるが、終盤の女掏摸岡田茉莉子の張り出し加えや、フォード+(当時未紹介の)フェリーニ風シュール締めはいい。杉·淡路·香川(妻↦旅同行↦成人した娘)のパート毎に、それぞれとの別れの沈痛までを、セオリー通りにしっくり丁寧に組み立ててる。妻を事故で失ってよりは、うちを空ける事の多いトンネル掘りのライフワークも控え、つねに娘の成長第一に、酒乱癖もある飲酒も完全に控えての、半生のメリハリあり、和やか味わいの記述映画。既に述べだが、ラストエピソードのシュール感がかなり作品を救ってる。
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 もう一本の杉江演出の『奥様は~』は、俯瞰めや横へや前への移動、都度ロー·縦図の切返し·適切角度サイズ取りの切替え·締めたては、小気味よく着実で、学業+バイト+家庭、全てに半端を感じ中退考えてくる大学生妻へ、夫の「君の真剣に学んでく姿が新鮮と成長の感動を周りに」に励まされ持ち直す迄を、常に重さに嵌るを避けさせてる。戦後の婦人史研究勃興機運の中の、男女家庭分担を平等派、一心同体で夫全面·支え控える妻派の対峙が、未だフレッシュに論議にもなった頃を、活き活きと描き、好感充分でフレッシュ度もいい(実際当時の東宝新人群顔出し尽きずの前に、中堅になりかけてた香川も印象薄れる)。ま、メイコナレーションの投げかける程は作品は深められもせず、やはり感覚いい·時代パッチワークに留まってるのは、致し方ないのか。
 それにしても2本とも、90分にかなり届かない短尺なのに、実に小気味よく展開が進み、その効率と同時手抜きなさの感じさせは大したもので、大作風にも見栄えで負けないプラグラム·ピクチャーはこうでなくちゃという見本になり得てる。
男=森繁の人生走馬灯、というより昏睡状態の夢、というより白日夢か。酒場で暴れているシーンの謎の演出からもう夢の断片みたいでなんだかぞくぞくする。死にかけのフィルムのノイズがそう思わせているのかも。喧嘩が強いんで女に惚れられて次のシーンではいきなり子どもも8歳。トンネルの建設に打ち込んでいるらしいやもめの森繁と娘2人との温泉旅行では訳あり女に近寄られ。あっという間に二十歳の娘・香川京子は嫁に行くので寂しい森繁、そんな森繁をみて結婚をよそうかと泣くカガキョン…このあたりも男の夢全開。結婚式のあとひとりぶらつく街角でスリの常習犯岡田茉莉子に懐かれて、一瞬でパパと娘と呼ぶ間柄に。この展開は「重役の椅子」や「山鳩」を思い出すような森繁印のおじさんファンタジー。いいものみました。嬉しい。杉葉子→淡路恵子→香川京子→岡田茉莉子、回転木馬で女たちの記憶が蘇る。宝田明のために頼んだ鰻(おうな)のくだり、嫁入り娘のために呼んだ呉服屋から反物を選ぶくだり、やけに細かくて好き。
csm

csmの感想・評価

5.0
カーテンみたいなノイズも効果的でド傑作でした素晴らし。喧嘩して頭に包帯巻かれながら「あるいはそうかもしれない」って森繁も言ってました。冷めたおウナの行方気になりながら反物見立てて回転木馬の女たち美しすぎて痺れた。スリの岡田茉莉子も最高。誰もいない列車で夢のトンネルへ…森繁よ永遠に。

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