スカパーにて。タイトル通り、雑兵たちを描いたコメディ時代劇。なかなか愉快で楽しかった。
やっぱり勝新の強烈な個性に尽きる。時期的に、2枚目路線から座頭市等の性格俳優への転身をはかった頃なので、勝新時代がこの汚ったない足軽の茂平という役を楽しんで演じているのが伝わるよ。
戦国時代に貧しい農村から足軽として駆り出された茂平ら。頭数を揃えるため、女も男装させて参加させる始末。
北と南の旗印を持って戦っているが、信長と武田と言っているから長篠の戦いかな？
敵と味方の肌印を使い分け、優勢な方に逃げ惑う。勝敗なんかどうでも良く如何に生き延び少しでも設けるかという、貧しいながらの逞しさをみせる。
そしたら味方の足軽の夫婦が、太っちょの奥さんが急に産気づき戦場で出産！スゴい展開だな（笑）
信長は南蛮渡来の大筒を決戦兵器として清洲に運ぶ為に、雑兵らを用いる。何も知らされず運ぶ茂平ら。
爆弾の玉を古道具屋に長寿の薬だと売りに行ったりもう滅茶苦茶。
それでも無事届け大額の報奨金を貰うが、かつての仲間だった夫婦が敵陣にいるとわかり命からがら敵陣に救いに行く。
なんかもう生きるためのバイタリティに溢れた映画だよ。
ヒロインにあたる藤村志保もカワイイし、グウタラ足軽の船越英二もイケメンだ。
脇役にミヤコ蝶々や柳家金語楼、漫画トリオ時代の横山ノックや上岡龍太郎などコメディアンも多数出演してて見所満載！
