商業映画で初めてハーレムへとカメラを持ち込んだと言われる作品
アメリカのインディペンデント映画の立役者の一人である女性監督シャーリー・クラークがハーレムに暮らす黒人の少年/青年たちの姿をドキュメンタリーに近い形で追う
当時のメインストリームでは隠されてきたリアルなハーレムを見せようって部分はカサヴェテスの「アメリカの影」と同時代性を感じる。またスパイク・リーの作風にははっきりと影響を与えてると思う
またNYの若者たちが集まったギャングの抗争が主軸になっているあたりは「ウエスト・サイド・ストーリー」とも似ている
半分ドキュメンタリーのような構成な分、彼らの直面する貧困・差別・麻薬がリアルに迫ってくる。その一方で公民権運動がどんどんと活発化していく過程も描かれていてすごく貴重
1960年代初頭のハーレムに行ったかのような気分になれる