あらなみ

ミニヴァー夫人のあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

イギリスの長閑な町で買いたい物を買い、子供と夫に囲まれ悠々自適に暮らすミニヴァー夫人。
しかし世情は戦争が近づき、ドイツのポーランド侵略をきっかけにイギリスも参戦。
遊学から戻った息子のヴィン、そして夫も軍に従事することに。
そんな中、ヴィンは町の名門ベンドン家の令嬢キャロルと恋に落ちる。

ドイツの爆撃を受けながらも日々を組み立てて、普段通りに暮らそうとするミニヴァー夫人達の様子に、ああ、そうなのかも知れないなって思った。
途中、ドイツ軍の空爆を受けて屋敷が半壊するんだけれど、それでもそのに住み続けるし、念願叶って結婚をしたヴィンとキャロルが新婚旅行から帰ってきても、2階の無事な住居を宛がうし、なんかすごく精神強い。
ラスト、バラの品評会の帰り道、まさかのキャロルだけが死んでしまうのも辛かった。
幸せの絶頂期で、むしろ戦地に行くヴィンを心配していた矢先で、まさか自分が先に行くなんて思わんじゃん???????

教会も半壊しているし、まず死ぬのは戦争に関係のない一般市民なのよね。
辛すぎる。

プロパガンダ作品らしいんだけれど、自分ならこれ観たらむしろ、戦争してる自国の政治家に反抗心が湧きそうだなって思うけれど、違うんか……。敵国憎しになるんか……。
あと、パブで話してた人達の英語と、ミニヴァー家の英語と、ベルドン夫人の英語が全然違くて、イギリスやべえなって思ってたのに、制作がアメリカだった。つらい。
あらなみ

あらなみ