DAEGユキヒロTR

ペネロピのDAEGユキヒロTRのレビュー・感想・評価

ペネロピ(2006年製作の映画)
4.5
今年初めての映画。

まず思ったことは後悔の念。
実はこれまで美女と野獣を受け入れられずにいたけど、そんな自分はとても浅はかなバカだった。
男と女の立場をちょっと入れ替えただけでコロリと感動してしまった。

落ち着いて考えればやはり同じことで、引っかかるところというのはある。
美女と野獣が、美女でなければ成立しないこと、野獣も結局はカッコいいというところが引っかかる。
この映画も同じで、男はカッコいいし、女も最終的には美女。しかも呪いが解けなくても落ち着いて見るとかわいいもの。
結局見た目って大事だねって思ってしまう。
でもねぇ少なくとも観ている間は素直に感動してしまった。

くどいようだけどクリスティーナ・リッチはブタ鼻でもかわいいというのでもうどうしようもない。

追伸

考えてたらガラリと印象が変わった。

美女と野獣を真っ向から否定するような映画なんじゃないかこれは。
美女と野獣が、相手を見た目で判断せず心の美しさを見なさい、と言っているとするならば、この映画は野獣と見られる側、つまり自分自身が外見よりも自らの人間性に自信を持ちなさいという。
他人に野獣と言われようがブタと言われようが、自分で自分を肯定できる強さを持てばそれでいい。相手の愛などに頼らず強く自分らしくありなさい、と。
なので相手が不在のまま魔法が解けるのだろう。
それにもし魔法が解けなかったとしても、彼女はあのまま強く生きるだろうから、豚のまま幸せを手に入れただろう。
だから魔法が解けるところがクライマックスと言えると思う。
その後の恋の行方は蛇足といえば蛇足だけど、それも相手のキスを待っていたりただ相手のために奔走するのじゃなく、^_^自分の意思で自分から会いに行く。とても強い。
こうじゃないと。
男だろうと女だろうと世の中の非モテの人々(自分も含む)、いつか自分の中身をわかってくれる素敵な人が現れて…なんていう受け身な夢は早く捨てた方がいい。
自分の見た目を気にして自信を持てないような奴を好きになってくれる奴なんて出てこない。
ブサイクだろうとブ男だろうと自分らしく強くあればいい。

熱くなって長々と同じこと言ってるな。
DAEGユキヒロTR

DAEGユキヒロTR