さな

白い花びらのさなのネタバレレビュー・内容・結末

白い花びら(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ作品16作品目

原作ありの白黒の無声映画と直前に知って鑑賞
アキ・カウリスマキのストーリーや、色使いが好きだし発声映画だからこそのあのセリフの少なさや間の取り方が好きなので「うーん」と思いながら席に着いたが
序盤で「そう言えば無声映画って観るの初めてかも、、」と言うことに気が付いた
いつだって初めての経験をする時はドキドキそわそわ、そしてわくわくする

面白かった〜!!
悲しいお話ではあるし、ハッピーエンドでもないのだけど、
なんだか所々に笑えるポイントがあって、笑うべきじゃないのに笑いながら見た
使われてる音楽が面白い
大袈裟に如何にもな曲が使われてて笑ってしまう、シュメイッカの登場曲面白すぎる
コーヒー?の粉どんだけ入れるねんマルヤ
人様のお家の植物に勢いよくお酒をぶち込むシュメイッカ
もっと危機感を持てユハ
結婚式の時にたばこを吸いまくる神父?もおもろい
絶対に笑ってはいけないけど、マルヤがビンタされて大袈裟に倒れ込むシーンとその後マネキンのように連れ去られていくのが面白すぎて無理
最後、2発も致命的な場所に打ち込まれてるのに中々倒れず、何故かゴミ捨て場で朽ち果てるのもツボ
絶対に笑うポイントではないし笑ってはいけない

白黒映画は、アキ・カウリスマキの色が出にくいなあ、と思っていたのだけど
意外とこの映画が1番アキ・カウリスマキぽかったかもしれない

最初ただ、夫婦2人でキャベツを育てて、売れたら2人で大喜びして、そんなささやかであたたかな日常を幸せだと思って暮らしていたのに
第三者から「君は不幸だ」と決めつけられ、もっと幸せになれると囁かれたせいで更に不幸になる
自分が今何をもって幸せだと感じ、他人にどう言われようと揺るぎない気持ちを持って生きていきたい

カティ・オウティネン美人だった〜!
でも年齢の話は「???」
さな

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