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マダガスカルのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

マダガスカル(2005年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

キッズ向けと言ってしまえばそうなんだろうけど、あまりに脚本の骨子が薄いというか、ファンタジーとリアルな部分のバランスが取れていない印象だった。

コメディとしてみるといっても、案外友人を捕食しようとするシーンが結構生々しくて、後半の軽快なジョークが入る余地がないんだよなぁという感じ。

子供と見たけど、友達のシマウマをたべようとするライオン、をどう説明するかってめちゃくちゃ難しくない?それは仕方ないこと、という自然の摂理の話で落とすのか、それとも友情があるならば危害を加えてはいけないというモラルの話で落とすのか、どっちがいいんだ?って考えながら見る羽目になってしまった。

結果は魚を食うという「どうぶつの国」スタイルになったわけだけど、結局これも魚はコミュニケーションの取れない下等生物という恣意的な差別によって成り立っている話なのである。
(どうぶつの国はその辺まで踏み込んで、動物と会話できる特殊能力の範疇によるものであって、偶発的なものという解釈をしているわけだけど。)

そしてライオンに与えられる動物園の肉は切り身になってるわけで、なんとはなくシマウマの尻にかみついてはいるけど果たして本当に捕食する能力があるのかとか、このライオンはどこまでファンタジーな存在なのか、というのが作中の説明としてどうにも浮いてる感じ。

ペンギンだけがファンタジーにちゃんと振り切られていて、知能レベルやコミュニケーションなども一貫していたように見える。やるならこの感じで全キャラ統一感持たせてほしかった…。

あと肉の切り身の演出がどうも全部コピペ感すごくてみてらんなかったんだよな・・・チープ感が・・・
とかいってる一方で音楽ハンスジマーでめちゃくちゃびっくりした。こどもが途中で怖い音がする!っていって逃げて行ってしまった本格音源。本当にバランスが悪い。
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