極黒の女子中学生

カバーガールの極黒の女子中学生のレビュー・感想・評価

カバーガール(1944年製作の映画)
4.4
冒頭の狭い舞台の上にズラりと並び、女性ダンサーたちが軽快なステップと歌を披露するシーン、この時点で4点を点けたくなる。
終盤では大舞台でのレビューもあるが、セットの豪華絢爛さにうっとり。

主人公ダニーの親友で眼鏡が特徴的なフィル・シルヴァースがいるだけで、不穏な方向へ転ぶ物語に安息を与えてくれる。
まるで『雨に唄えば』のオコナー的な立ち位置だった。

今作も特殊撮影が活かされており、ケリーが鏡に映る自分とダンス対決をするシーンは必見!
様々なダンスに挑戦し続けるケリーには、毎度驚かされる。

一人二役を演じ、おそらく本編で1番歌と踊りと出番が多かっただろうヒロインのリラ・ヘイワース。
作中で「脚にダイヤをつけている」と謳われた彼女の美脚がたまらなく健康的でエロい。

ヒロインが一躍有名になり、恋人との距離が次第に離れないくという王道なプロットに、コメディや華やかなレビューが敷き詰められていて、終始楽しく観ることができる至高のミュージカル映画だった。

この作品のおかげで私もカキ料理を食べるときに”おまじない”をしてしまいそうだ。