たけちゃん

ヤング・マスター/師弟出馬のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.2
痛みを感じるってことは、生きてるってことだ!


ジャッキー・チェン監督 1980年製作
レイモンド・チョウ製作総指揮
主演ジャッキー・チェン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、12月13日は「ビタミンの日」です。

今から100年を超えた昔、1910年(明治43年)に鈴木梅太郎博士が米ぬかの中に脚気(かっけ)を予防する成分があることを発見し、それをオリザニンと命名しました。
しかし、このオリザニンは、後にポーランドの科学者カシミール・フンクが1911年に学会で発表したビタミン(正確にはビタミンB1)と同じであることが分かり、発見したのは鈴木梅太郎の方が早かったにも関わらず、鈴木のオリザニンよりも学会発表が早いものとしてフンク命名のビタミンとなったそうです。

それなら尚更、日本人の僕らは鈴木梅太郎博士の名と共にこの日を祝わないといけませんね!


さて、そんな「ビタミンの日」
何か体が元気になる映画を観たいですよね~。
僕のビタミンと言えばやっぱり娯楽作。
そして、元気になるのはジャッキー映画\(^o^)/
ってことで、今日はこれをチョイス!
ジャッキー監督・主演の「ヤングマスター」


孤児で拾われ育てられたタイガーとドラゴン(ジャッキー・チェン)の兄弟弟子。その兄弟子タイガーが獅子舞大会で、金のために敵側に付き、ドラゴンたちは敗北。しかし、それが師匠にばれ、破門されることに……って話です。

この映画、ジャッキーがゴールデン・ハーベスト社に移籍して撮った第1回監督作品。もう、力入ってますよね~。
なので、新しいものを作りたいという気概に溢れている!だから、ストーリーもそれまでのカンフー映画によくあった親や師匠の仇討ち的な側面が無いんです。
また、「蛇拳」や「酔拳」などの拳シリーズを経て、演出のコミカルさに加え、伝統的な武具以外の道具を使うなど、今作はジャッキー映画の面白さに溢れていて、特にカンフー演舞はジャッキー作品の中でも屈指の出来です。

ただし、ストーリーはかなり雑で、ラストバトルの勝ち方、映画の終わり方もなんじゃそりゃ~なんで、ジャッキー好きじゃないとダメかもなぁ。



それでも、カンフーはいいですよ!
もう、目玉となるバトルが目白押し!

ジャッキー映画ではお馴染みですけど、オープニングの獅子舞バトル。兄弟子タイガーと戦います。ここは兄弟子が勝つ( ᵕ_ᵕ̩̩ )

兄弟子を探しに行って、敵の道場での一戦。
ここは大扇子を持って戦うジャッキーがカッコいいのよね~。決めポーズの姿勢がいい( ˘ ˘ )ウンウン


そして、敵の大ボス、キムを演じるウォン・インシクの登場シーンの圧倒的な強さ。
これは絶対に勝てない~って思いますもんね。
この方ブルース・リーの「ドラゴンへの道」で、日本人空手家として登場してますが、韓国合気道のハプキドーの達人で、その後引退してカナダに移住していたところを、ジャッキー・チェンが口説いてこの作品への出演が決まったそうです。
それに相応しい体術でしたね~( ˘ ˘ )ウンウン
特に、ジャッキーとのラストバトルは伝説!
でも、ガチバトルではジャッキーの勝機は1ミリもなかったけどね(笑)


警察署長クァンを演じるシー・キエンは、やはりブルース・リーの「燃えよドラゴン」の首領ハン役で知られる方。今作ではかなりコミカルな役どころで、ジャッキーとの珍妙なやり取りがサイコーでしたね。風呂場のシーンは爆笑です😁

そのクァンの息子がユン・ピョウです。
ちょっとブルース・リーのような衣装で、ジャッキーと互角の技を披露します。特に、カンフー映画ではお馴染みの木の椅子を使った技をふんだんに見せてくれました。だけど、後半、ジャッキーと共闘するとか、もっと見せ場が欲しかったなぁ。

その娘を演じるリリー・リーさん。
あのフラメンコみたいに裾をヒラヒラさせて繰り出す足技は面白かったよね。後半、爺さんに扮したジャッキーがそれを真似て戦う場面も見どころです。



ジャッキーのカンフー映画の集大成作品なので、ジャッキーの技を堪能したい方、ジャッキー・ビタミンを補充したい方、ぜひ、お手に取って見てください( •̀ω•́ )و✧