Yueda

男はつらいよ 寅次郎忘れな草のYuedaのレビュー・感想・評価

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父親の法事の最中に帰ってきて大喧嘩。リリーさん初登場の名作。寅さんとリリーさんは網走で出会う。健気なさくらは北海道まで寅さんを迎えに行く。さくら「お兄ちゃんはかーテレビもステレオも持ってないけどその代わり誰にもないすばらしいものを持ってるもんね。、、、愛よ、人を愛する気持ち」 リリー「何百万べんもほれて何百万べんもフラれてみたいわ。惚れられたいんじゃないの惚れたいの。そりゃいろんな男と付き合ってきたわよ。でもね、心から惚れたことなんて一度もないのよ。一生に一度でいい。一人の男に死ぬほどほれてほれてほれて惚れ抜いてみたいわ。振られてたっていいの。振られて首吊って死んだって私それでも満足よ」夜、襖越しに会話するのもとても良い。「私、恋がしたい」と話したリリーに返事ができない寅さん、リリーのウインクに不器用なウインクで返す寅さんが可愛い。駅の喫茶店で寅さんの財布にお金を入れるさくらの姿に涙が出た。公開73年、連合赤軍事件の翌年にこんなに美しい映画が生まれていた。
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