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2018.1.7 塚口サンサン劇場Scr.3
・日本のお正月はやっぱり寅さん♪
・絶妙な「間」。もう作れない作品かも
・永遠の恋人。寅さんとリリーさん。
塚口サンサン劇場は、毎年お正月に男はつらいよを上映してくれます(^_^)
ここ数年、お正月に塚口サンサンで寅さんを観るのがなんだか楽しみになってます。
昔はお盆とお正月の映画と言えば寅さん。
「男はつらいよ」
だったのです。
塚口サンサン劇場にも、恐らくは普段はあまり映画館に来られていないような感じのお年寄りの姿もちらほら見受けられて、なんだか微笑ましい気分になります(^_^)
さて本作。
やっぱり日本のお正月は寅さんですなぁ(^_^)
松竹オープニングロゴの背景の富士山がいかにもお正月らしいじゃないですかぁ♪
(* ̄∇ ̄)ノ♪♪♪
寅さんの永遠の恋人、リリーさんが登場するシリーズ第11作。
少なくともここ数年、実際に観たシリーズ作品の中では本作が1番良かった。
てか好きです(^_^)
キャストの台詞や、やり取りの「間」が素晴らしい。
おっちゃんと寅さん、御前様がしゃべってるとき。
まるで落語を聞いてるかのような滑らかな口調、
軽妙な受け応え、
絶妙な間。
軽口叩いてるだけなんだけど、
大袈裟に言えば文化の積み重ねを感じる。
身に付いた会話のリズム。
あの絶妙な間は、もう再現出来ないのではなかろうか・・・
寅さんと、永遠の恋人リリーさんとの関係も良かった(^_^)
フーテンの寅さんと、
どさ回りの歌手リリーさん。
正に「同じ心の傷を持つ」二人。
(©️フランク永井さん。「お前に」)
惹かれ合うのは自然なこと。
だけど違ったのは
寅さんには帰る場所があり、
リリーさんにはそれがなかった。
本当は寅さんが1番好きなの。
笑顔で話すリリーさん。
聞いているさくら。
そのとき寅さんは北の空の下。(^_^)
いいんだよな、この風情。
阿吽の呼吸。
男女の距離感。つまりは間。
旧き良き日本の、
大人の男女の恋だよ。
こんな作品はもう作れないのかもしれないなぁ(^_^)
追記。
・寅さん、結構ヤンチャだったぞ(笑)
まだこの頃は(^_^)
・浅丘ルリ子さんが、桐谷美玲さんと重なってみえた。
・リリーさんは、計4回も出演した、正真正銘のマドンナofマドンナ(笑)
Wikiってみたら・・・
どさ回りの歌手ってのは、浅丘ルリ子さんがアドリブで思い付いたらしい。
ホントは、北海道の牧場の娘って設定だったらしい。
あの牧場の意味、納得(^_^)(笑)
そして・・・
第48作のマドンナだった浅丘ルリ子さん。
寅さん(渥美清さん)の具合が悪そうだったので、山田洋次監督に
「最後の作品になるかもしれないから、寅さんとリリーを結婚させてほしい」と頼んだらしい。
山田洋次監督はそのアイディアを採用しなかったのだけれど・・・
結局。
その第48作が男はつらいよの最終作となった。
あるんだね、そういうこと。