ミシンそば

キャメロットのミシンそばのレビュー・感想・評価

キャメロット(1967年製作の映画)
3.3
えっ? 超長編映画企画? ええ忘れちゃあいませんよ。
最後に観たサタンタンゴ以来、この企画は三か月以上ずっとサボってましたがまだ上半期だ。
スケジュール的には余裕がまだあるから。HAHAHA。

そして、10本目となる本作は、今話題の神性円卓領域とは全く関係ない、アラン・ジェイ・ラーナー脚本のミュージカル。
やはりなんやかんやでFateシリーズはアーサー王伝説を学ぶ上で優れているというのが所感だ。
サーヴァントとなっていないマイナーな円卓の騎士も本作にはいっぱい出てくるが、Fateが噛み砕いてくれたおかげで(自分のようなトリビア好きは特に)自発的に調べようとも思えるし。
そして、本作の登場人物、思った以上に誰が誰か分かる。

だが、分かるから面白いか、楽しめたか、というのは全くの別問題である。
ミュージカル化やアニメ化、ゲーム化といったさまざまな手段で噛み砕いたとして、アーサー王伝説と言うのは結局のところ血塗られた神話でしかなく、この映画のハッピーな始まり方には則していない。
血の奔流と不貞の要素によって次第に呑み込まれるこの映画、音楽自体はすごくいい分ハッキリ言って浮いている。
ジョシュア・ローガンの演出もまるで顔がないようで、ラーナーの音楽に押し潰されいるとも感じた。
終わってみれば、音楽以外はそれほど記憶に残る要素はなかった感じだったな。