高橋早苗

二十世紀少年読本の高橋早苗のレビュー・感想・評価

二十世紀少年読本(1989年製作の映画)
3.5
サーカスに拾われた 幼い兄弟

怪我をし テントを離れた兄
兄を待ち続け 空中ブランコに乗り続ける弟

「うそとうそは
 からまってほんとになんのか?」
・・・噓を生きた男が気づく ほんと。


弟をかばって足を痛めた兄は
空中ブランコをあきらめ 香具師に
果てにやくざに成り下がる

「兄さんの戻るところ」を守り続ける弟も
サーカスを続けられなくなり テントをたたんだ

だけど気づく
「サーカス捨てたら 行くとこなんかどこにもない」


弟はまた テントを広げ
噓か本音か分からない世界に生きた兄も サーカスへ帰っていく
 

弟は、兄を想い
兄は、自分ではない誰かを想う時
本音の世界に
戻っていくのね^_^
高橋早苗

高橋早苗