サーカスに拾われた 幼い兄弟
怪我をし テントを離れた兄
兄を待ち続け 空中ブランコに乗り続ける弟
「うそとうそは
からまってほんとになんのか?」
・・・噓を生きた男が気づく ほんと。
弟をかばって足を痛めた兄は
空中ブランコをあきらめ 香具師に
果てにやくざに成り下がる
「兄さんの戻るところ」を守り続ける弟も
サーカスを続けられなくなり テントをたたんだ
だけど気づく
「サーカス捨てたら 行くとこなんかどこにもない」
弟はまた テントを広げ
噓か本音か分からない世界に生きた兄も サーカスへ帰っていく
弟は、兄を想い
兄は、自分ではない誰かを想う時
本音の世界に
戻っていくのね^_^