禁じられた遊びのmoneのネタバレレビュー・内容・結末

戦争、そして大人の論理の不条理さ。
ミシェルとポーレットの純真無垢が故の危うさ。
辛いけれど、世の真実を写したような凄みが詰まっていた。

天涯孤独となったポーレットにはミシェルしか、そして十字架盗みで居場所がなくなったミシェルにはポーレットしかいないのに、2人は引き裂かれてしまう。
非情な運命に左右される2人にナルシソ・イエペスの「愛のロマンス」の調べが舞い降りる。

〈あらすじ〉
戦禍から逃れてきた幼いポーレットは橋で両親を、川で愛犬を亡くす。そこを農村に住むミシェルが保護し、その家族であるドレ家が面倒を見ることに。ポーレットは死んだ犬を埋めて十字架を立てることに興味を抱き、ミシェルに十字架を盗んでくるよう訴える。ミシェルはポーレットを喜ばせようとする一心で墓場から十字架を盗むもポーレットは戦争孤児として孤児院に送られてしまう。