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禁じられた遊びのhasseのレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
3.6
演出4
演技4
脚本3
撮影4
音楽4
技術4
好み3
インスピレーション3

子供視点の反戦映画というと、不治の病×恋愛モノと同じで感動させる気満々じゃん、ずるいわと思ってしまうが、さすがにずっと未見にしとくのも、、、と思い観てみた。

ブリジッド・フォセーのほんとにただの子供の演技が可愛らしく、いじらしく。
五歳の少女にとって死とはまだ理解できず、それが少し年上の少年ミシェルとの埋葬ごっこで「墓をつくり、十字架を立てる」という物理的な動作とアイコンでわかるようになっていく。少年少女が死者(動物たち)への弔いに勤しむ傍ら、大人たちはつまらない小競り合いを起こしている。

死を理解することと受け入れることは別で、ラストに孤児院に預けられた少女はママの名を呼び、再び外へ歩きだしてしまう。あの引きのショットは胸がぎゅっとなる。
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