レオン

禁じられた遊びのレオンのレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
3.8
著名旧作思い出視聴 (★平均3.7 アマプラ・UNEXT見放題) フォロワーさんのレビューに触発され、40年ぶりに再視聴。  小作品だが、5歳で主役のブリジット・フォッセーの存在が際立つ。

誰もが知る、裏悲しいギターのメロディーと、健気な表情で見る者の目を釘付けにする、5歳少女の演技が今作の最大の魅力。 天才子役と謳われた者は、大人になってからは大成しない確立が高いが、ブリジット・フォッセーは、成人後もそれなりに出演作を残し、中年になって「ニュー・シネマ・パラダイス」のディレクターズカットにも出演し、その存在感を示している。

冒頭の避難する人々を空爆するシーンは記憶から消えていて、こんなシリアスだったかと驚き、親の死をまだ分別出来ぬ少女のあどけなさがより辛い・・。

が、その後知り合った少年達からの物語は他愛のないもので、動物たちのお墓を作るのに、十字架に拘わる事が中盤の主軸に。

その知り合った少年から引き離される事が、親の死よりも嫌がる無垢なポーレットに目が潤む・・。

客観的に見れば、印象強いBGMと天才的な演者の存在が今作を名作に押し上げてると言える。
お孫さんがいるぐらいの方には、このブリジットの演技は映画出演者とは見えず、感情移入致し方なしだろう・・。

時間軸変化や、伏線回収、考察ありきのエンディングなど、作風に凝った作品より、たまにはこういうシンプルに訴える作品もイイかと♪
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