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アドレナリンのbackpackerのレビュー・感想・評価

アドレナリン(2006年製作の映画)
3.0
その昔午後ローで見たおぼろげな記憶があった本作。
しばらくジェイソン・ステイサム(以下、ステイサム)断ちしていたため、ステイサム成分を緊急摂取する必要に駆られた私が、「なんでもいいから見せてくれ!」と飛びつきましたところ、素晴らしいぼんくら映画で大満足しました。

ーーー【あらすじ】ーーー
眠りから覚めた男シェヴ(演:ステイサム)は、フリーランスの殺し屋。敵対するマフィアに昏倒させられ、その間に中国製の猛毒を打たれていた。
アドレナリンを出し続けなければ、1時間後には心臓が停止する毒と知ったシェヴは、自分に毒を盛った犯人であるマフィアのリッキーをぶち殺すべく、あらゆる方法でアドレナリンを出し続けながら、L.Aの街を暴れまわるのであった……。
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"アドレナリンを出し続けなければ、死ぬ"という、ただそれだけのお話。破茶滅茶で捻りのない(それでいて捻くれた)一本気なストーリーは、有り余るほどの疾走感と、ステイサムのおよそクールとは程遠いぶっ飛んだアホ面の力に助けられ、94分という箱の中にぎっしりと詰まっています。
勿論、実際の中身はスカスカのため、デカい箱にエアピロータイプの梱包材が9割以上詰まっている状態なわけですが、それこそが期待どおりの商品なわけですから、なんの問題もない納品ですね。

要するに、おバカ映画としては上出来の部類、ということです。
人の往来が激しい日中、チャイナタウンのど真ん中で、ステイサムが愛するガールフレンドと青姦おっぱじめる姿なんて、他のステイサム作品ではなかなかお目にかかれないほどのがっつきぶりですよ。しかも途中で萎えちゃうのが、更に笑えて愛らしい。
そんなバカ・アホ・マヌケの猛攻撃の中でも、鬼気迫る表情のステイサムが繰り出すアクションシーンは流石の出来栄えで、思わずニッコリしてしまうこと必至。

カウチポテト系のくだらないぼんくら映画ですので、是非脳がお疲れモードの皆様のリフレッシュ用にご覧いただければと思います。
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