Keiseihhh

デリカテッセンのKeiseihhhのレビュー・感想・評価

デリカテッセン(1991年製作の映画)
3.6
久しぶりのレビュー。「デリカテッセン」こちらも例によって僕の大好きなグラスバレーの出口雅之さんが「未来世紀ブラジルとかデリカテッセンとかさあ、いいよね」と言っていたので背伸びして観た映画。内容はほとんど覚えていない。核戦争後の世界を舞台にして精肉屋の上のアパートに移り住んできた主人公を軸に話は展開する。今トレーラーを改めて観て思ったのは独特の映像美。古色めかしたセピア色の世界観がブラックユーモアを時に引き立て、時にユーモラスに、コミカルに仕立て上げる。オルゴールを鑑賞するような感覚と言えば近いか。繰り返すが内容はほぼ失念しているので多くは語れない。だが!僕はこの作品をコーエン兄弟によるものだと思っていたのだ!コーエン兄弟。「バートン・フィンク」とか「ファーゴ」で有名な二人だ。つまりこの二作から連想されるイメージに近い。それをより抒情的に描いたという印象。コーエン兄弟がお好きな方なら多分好きだろう作品。バートン・フィンクと同じ1991年の映画。やはりそういうことなのだろう。当時気鋭のクリエイターが思い描いていた映像の最先端がこのようなものだったのだ。ポイント3.6。辛辣な評も入れたくないし、だが痛烈に印象に残ってもいない。そんな映画。
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