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エコールのmのレビュー・感想・評価

エコール(2004年製作の映画)
4.0
謎は謎だから美しい。メタファーが散りばめられた作品だが真相はきちんと描かれない。それが尚更に耽美でセクシー、危険、そしてinnocence。

性的なものが強烈に描かれているのに、まだ彼女たちは直接的にそれに触れていないことに美しさを感じる(無垢さの美しさ)それに伴い成長する孵化する姿の危うさに美しさを痛感した。相反する美しさが描かれて、それに強烈に惹かれる自分が気持ち悪くも感じられた。

先生の前で練習として描かれたバレエは普通に観られたのに、観客が見るバレエがホントに性的なそれで。胸が締め付けられた。

エヴァ(マリオン・コティヤールさん)の葛藤さ、寂しさも描かれていて、少女たちのこれからが更に暗く怖く見える。

今作の監督、ルシール・アザリロヴィックさんはギャスパー・ノエ監督の妻らしい。観終わった後、それを知り爆笑した。
美しかったです。

cc/大人に孵化する前の、純粋無垢〈イノセンス〉な少女たちの世界へ、ようこそ。
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