Azmin

エコールのAzminのレビュー・感想・評価

エコール(2004年製作の映画)
3.5
不思議かつショッキングなお話で話題になった「エヴォリューション」
それによく似た作風だなと思っていたら、なんと同じ監督だった。

こちらの方が11年も前の作品。
そして前作は男の子がテーマだったのと対照的に、女の子だけで生活する森の中の学校が描かれる。

期待通り不思議感と服従こそ幸福、という世界観が全編を包み込む。
美しい自然に囲まれた森の中にひっそり建つ学校。
この中がかなり複雑。
古時計を開けると外の世界に繋がっているらしい。
もちろん、少女たちが勝手に森を出ることなど許されない。

各学年ごとに結ぶリボンの色が違うので、たくさんいる少女を見分けるのにわかりやすい。
鍵のかかった棺から目覚め、迎え入れられる少女もインパクト大。

学校で習うのは生物とバレエのみというのも、見ている内に納得させられる。
2人しかいない教師のひとりに美しいマリオン・コティヤール。
すべてを見通し、半ば諦めのような雰囲気を醸し出している。

最年長のビアンカが毎夜どこに行ってるのか気になり、勝手に色々想像を膨らませてたけど、だいたい勘が当たってた。
それで学校を経営していたなんて、少女たちが知るとちょっと複雑だろうなー。

ラストはいい感じ。
そこまで到達するまでに、かなり絶望感や緊張感があるので余計爽やかだった。
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