Neki

2001年宇宙の旅のNekiのレビュー・感想・評価

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)
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SF映画が好きだと思うなら一度は見ておかねばと思っていた。宇宙ステーションとシャトルがワルツを踊り、宇宙を描くSF映画の文法を確立したエポックメイキングな映画。年代を意識させないよう慎重に作りこんで、Less is moreなモダンなセットを作って。

そのクリーンで機能美溢れるモダンな未来像をごっちゃごちゃのカオティックなイメージまで塗り替えたのが(ぶっ壊したのが)ブレードランナー。科学が進歩すれば美しい未来がやってくるなんて幻想だぜってかましてるポストモダン映画。

と、いう認識で頭の中で繋がりました。

でもあれだな、映画史として欠かせない映画だしその価値は全く変わらないと思うけど、後年のもっとカジュアルなSF映画の方が好きだな。THE・教養の映画みたいに思えちゃう。芸術の敷居を高めるのに効果的な映画みたくなっちゃう。

内容だけでなく映像技術の歴史にも興味がわく。木星以後の眼や風景の色相反転が素晴らしい。観る価値ある。とにかく、2つともやってることがすごすぎて言うことがない。
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